無輸血治療 その1

今から24年前の11月のことだった。午前11時頃、突然私の電話が振動した。(いつもは教室には持参しないのだが)

知らない方からの電話だった。「あなたの娘さんと奥さんが事故に遭って、娘さんが頭から出血しています。今救急車を手配しました」私は感謝を言ってすぐ電話を切った。その時、60名位の医学部特進クラスの授業中だったが、事情を学生に説明して、すぐ授業を打ち切って、

事故現場に急行した。僅かな距離だが高速に乗る予定だった。しかし、そこで我にかえった。行き違いになると。救急車がどの病院に向かうか調べようとした。

慌てていたので、最初、警察に電話してしまった。

次に119番に繋がった。「今、事故の電話があって、

救急車を??小学校前で呼んだらしいのですが、私の娘と妻が事故に遭いまして、、、

実は、2人ともエホバの証人で輸血ができないので、お願いですが、もし頭を強く打っている場合は**脳神経外科へ、そうでなければ、**大学付属病院に搬送願えませんか?