無輸血治療 その4

その病院の迫田院長先生だった。先生には協力医のお願いに行き、何回か会談を設けて頂いていて、知り合いだった。私の高校の大先輩でもあった。人徳者でこんな夜更でも、ご自分が手術された患者を毎日見回りに行かれる方だった。なかなか出来ないことである。

 「自分のことばかり考えずに、他の人のことを考えましょう」フィリピ2:4

 この聖句を地でゆく先生だった。

「先生!実は家内が事故に遭いまして。、、、」 「大学病院に私が連絡してみます」 何回も大学病院に連絡を試みてくださったが断られ、 先生も困ってしまわれた。  それで、セルセーバーのお話をさせて頂いた。 先生も「それなら、手術可能かも」とおっしゃってくださった。でも、後で知ったことであるが、その間に麻酔の部長先生を呼び、手術可能か?確認され、その有村先生がokを出してくださったからこそ、手術をしてくださることになったのだった。多くの方々のでご親切が関係している。